まもなく開催されるオールスターゲームや、23歳以下のプロ野球代表と大学選抜の試合も発表されるなど、ますます盛り上がりを見せているプロ野球。そんなプロ野球で、今シーズン途中から投手に登録変更となり、二刀流として活躍するのか期待されているのが根尾昂（ねおあきら）選手です。そこで今回は、大谷翔平選手以来の二刀流も期待される根尾昂選手についてまとめていきます！

根尾昂（ねおあきら）選手のプロフィールと経歴

• 生年月日：2000年4月19日 （22歳）
• 出身地：岐阜県吉城郡河合村（現：飛騨市河合町）
• 身長： 177cm
• 体重：82kg
• 投打：右投左打
• 出身校：大阪桐蔭高校
• プロ入り：2019年（ドラフト1位）

根尾昂選手は、岐阜県で医師をしている両親の下に、3人きょうだいの末っ子として誕生。実は、野球よりも先に2歳でスキーを始めています。中学2年時には、スキー男子回転で全国優勝し、国際大会にも出場するほどの実力者でしたが、その年限りで野球に専念することとなります。

文武両道で知られた学生時代

根尾昂選手が野球を始めたのは、小学2年生。その才能はみるみる開花し、中学3年生で146キロを投げたことから「スーパー中学生」として注目を集めました。

鳴り物入りで入部した大阪桐蔭高校 野球部では、1年夏からベンチ入り。2年生で主力となり、2年春・夏、3年春・夏と4季連続で甲子園出場を果たします。そのうち2年春、3年春、夏で優勝を経験しました。また、根尾選手は成績も優秀で、高校では野球部員で唯一成績が最上位のクラスに属するなど、文武両道ぶりも話題となりましたよね。

プロ入り後

2018年のドラフト会議で中日、日本ハム、巨人、ヤクルトの4球団から1位指名を受けた根尾昴選手は、抽選の結果、地元球団である中日ドラゴンズへの入団が決定します。プロ入り後は、本人の意向もありショート一本でレギュラー獲得を目指していましたが、京田陽太選手を上回ることができず、2022年の開幕前に外野手登録へ変更されました。

今シーズンの根尾昂選手の登録変更について

根尾昂選手は内野手登録でキャンプ入りをしていましたが、外野手として勝負するためキャンプ終了後の3月8日に外野手へ登録変更。向上傾向の見られる打撃面を活かすべく、外野手でレギュラーを目指して今シーズンが開幕します。

京田選手の不振により遊撃手再挑戦

シーズンが開幕してしばらくすると、登録は外野手のまま、再度ショートに挑戦することが発表されました。レギュラーの京田選手が打撃不振、守備の不調と調子が上がらず、再度京田選手と根尾選手を競わせることが目的でした。

熱心に練習をこなしていましたが、守備面で不安定なところが見られたため、横溝選手や三ツ又選手が出場機会を得て、根尾選手の出場は代打のみなど限られた場面での出場という状況でした。この頃からチームも低迷し始め、根尾選手がブルペンで投球練習をする姿も見られるようになってきました。

投手転向発表！変則的な二刀流として起用か

野手として満足のいく結果が出ない中、5月8日のイースタンリーグ・阪神タイガース戦で10-4の9回裏にショートからマウンドへ行き、投手としてデビューを果たしました。

その後、5月21日広島戦で一軍の投手デビューを果たします。最速150キロのストレートとダルビッシュ投手も絶賛したスライダーで三者凡退に抑え、大谷翔平選手に次ぐ二刀流での起用となるのではないかと噂されるようになりました。

そして、ついに6月13日に投手登録への変更が発表されます。今シーズンは試合状況を見ながら投手の準備、打者の準備をするという変則的な二刀流での起用となるようです。

根尾昂選手の投手転向に対する、解説者やファンの反応

投手転向については立浪監督と根尾選手がシーズン前からしっかり話し合って、双方が納得した上での変更のようです。しかし、根尾昴選手の野手としての大成を願うファンたちは投手転向に憤慨し、ネットには批判的な声が多く寄せられました。さらに、解説者たちからも「育成ビジョンが見えない」など厳しい意見が寄せられています。

最後に

4球団競合を経て、鳴り物入りでプロ入りを果たした根尾昂選手ですが、ここまで十分な結果を残すことができておらず、もがき苦しんでいる状況です。球団としても輝ける場所を探すべく、コンバートや登録変更で根尾選手の可能性を潰さないように育成しているのでしょう。最近では、投手としての課題も一つずつクリアしており、今後の期待が大きくもてると思われます。さらにU-23プロ野球代表には投手として選出されているので、今後の根尾昂選手の活躍に期待しましょう！