普段何気なく飲んでいる身近な水ですがスーパーに行くと軟水と硬水といった表記を目にしますよね。これらにはどのような違いがあるのでしょうか。日々の水分補給において軟水と硬水では体にいいのはどっちなのか気になる方も多いはずです。本記事では軟水と硬水の違いをはじめそれぞれのメリットやデメリットについて詳しく解説していきます。
軟水と硬水の違いとは
水には大きく分けて軟水と硬水が存在しますが、その違いは水に含まれる成分の量にあります。軟水と硬水を分ける基準となるのが硬度と呼ばれる指標です。硬度とは水1Lあたりに含まれるカルシウムとマグネシウムの量のことです。このミネラル成分が多く含まれている水が硬水となり逆に少ないものが軟水に分類されます。世界保健機関(WHO)の基準では硬度が120mg/L未満のものを軟水それ以上のものを硬水と定めているそうです。
成分の違いはそのまま味わいの違いにも直結します。硬水は口当たりが重く若干の苦味やクセを感じやすいのが特徴です。一方で軟水はまろやかな口当たりとさっぱりとした風味が特徴で引っかかりがなくスムーズに喉を通ります。飲み比べてみるとその差は歴然としています。
軟水と硬水体にいいのはどっち
軟水と硬水のどちらが体にいいのか疑問に思う方もいるでしょう。結論からお伝えすると体質や目的によって適する水は変わってきます。
一般的に日本人の体質に合っているのは軟水だと言われています。日本の水道水や国産のミネラルウォーターはほぼ100%が軟水であるため私たちの体は軟水に慣れ親しんでいるからです。胃腸への負担も少なく、赤ちゃんからお年寄りまで安心して飲むことができるのが大きな魅力です。
一方で、日常的に不足しがちなミネラルを効率よく補給したい場合は、硬水が向いているかもしれません。カルシウムやマグネシウムが豊富に含まれているため体の内側から健康をサポートしてくれる働きが期待できます。ただし飲み慣れていないとお腹がゆるくなることもあるため注意が必要です。
軟水が持つメリット
軟水には日常生活において嬉しい利点がいくつもあります。軟水は肌への刺激が少ないため毎日の洗顔やスキンケアに最適です。ミネラル成分が少ない分石けんの泡立ちがよくなり摩擦を減らして優しく洗い上げることができます。洗顔後の肌につっぱり感を感じにくいのも嬉しいポイントです。美しい肌を保ちたい方は日常のケアに軟水を取り入れてみてください。
また、軟水自体に直接的なダイエット効果があるわけではありませんが常温の軟水をこまめに飲むことで体内の巡りがよくなります。老廃物を体外へ排出するデトックス効果が高まるためむくみの解消にも繋がります。硬水が苦手な方はまずは軟水でしっかり水分をとることから始めてみましょう。
料理やお茶を淹れるなら軟水
和食の調理や日本茶を淹れる際には軟水が適しています。軟水は素材が持つ本来の旨味や香りを引き出しやすいため出汁をとったりお米をふっくら炊き上げたりするのにぴったりです。毎日の食事作りには水道水や軟水のミネラルウォーターを活用してみましょう。
赤ちゃんやペットへの安全性
内臓機能がまだ未発達な赤ちゃんにとってミネラルが豊富な硬水は負担になってしまいます。そのため粉ミルクを作る際や赤ちゃんの水分補給には必ず軟水を選ぶようにしましょう。同じ理由で犬や猫などのペットに与える飲み水としても胃腸に優しい軟水が推奨されています。大切な家族の健康を守るためにも水選びは大切です。
デメリットは?
軟水にもいくつか気をつけたい点が存在します。カルシウムやマグネシウムなどのミネラル含有量が少なく、スポーツ後など多量のミネラル補給が必要な場面には不向きといえます。ミネラルウォーターから積極的に栄養成分を摂取したいと考えている方にとっては少し物足りなさを感じるかもしれません。
硬水のメリットは?
海外のミネラルウォーターに多い硬水ですがこちらにも特有の特徴があります。硬水は健康や美容を意識する方にとって魅力的な要素が多く含まれていて、豊富なミネラルを日々の水分補給から手軽に摂取できるのが大きなポイントです。
例えば運動をしてたくさん汗をかいた後は、水分と一緒にミネラルも失われてしまいます。そのためスポーツ後の水分補給にはミネラルが豊富な硬水を選ぶのが適していると言えます。
さらに朝起きたときにコップ1杯の硬水を飲むのも腸を刺激するのによいとされています。マグネシウムの働きにより便秘解消効果が期待でき、こうした便通を促す作用があるため腸内環境を整えたい方にとっては心強い味方になってくれる存在と言えそうです。
代謝アップのサポートにも
硬水に含まれる豊富なミネラル成分は基礎代謝をサポートしてくれる働きがあります。代謝が上がることで脂肪が燃焼しやすい体づくりに役立つためダイエット中の方には特におすすめです。食事制限で不足しがちなミネラルを補えるのも嬉しいポイントと言えます。
デメリットは?
健康によさそうな硬水ですが取り入れる際には気をつけるべき点もあります。独特の苦味や重さがあり軟水に慣れていると非常に飲みにくく感じることが多いです。また胃腸が弱い人が飲むと下痢や腹痛を起こす原因になることがあり、
また、洗剤が泡立ちにくく石けんカスが残りやすいため洗い物には不向きな面もあります。体質に合わない場合は無理をして飲み続けると体調を崩す原因にもなるため、まずは少量から試して様子を見ながら取り入れていくのがよさそうです。
硬水を飲む際の注意点とコツ
これまで軟水しか飲んでこなかった方がいきなり硬水に挑戦する場合、いきなり硬度の高い水を飲むと胃腸がびっくりしてしまいお腹を下す原因になります。まずは硬度が100から300mg/L程度の中硬水と呼ばれる分類のものから飲み始めるのがおすすめです。徐々に体を慣らしていくことで無理なくミネラルを補給できるようになります。
また、硬水に限った話ではありませんが水は一度に大量に飲んでも体に吸収されず排出されてしまいます。コップ1杯程度の量を1日数回に分けてこまめに飲むのが理想的です。特に硬水は一気に飲むと胃腸への負担が大きくなるためゆっくりと味わうように意識してみてください。
まとめ
毎日口にする水ですが、硬度によって口当たりや体への影響は大きく変わります。胃腸に優しく飲みやすい軟水と、ミネラルが豊富で便秘解消も期待できる硬水にはそれぞれ良さがあるため、軟水と硬水で体にいいのはどっちなのかと一概に言い切ることはできません。自分の体質や体調、ライフスタイルに合わせて、軟水と硬水をバランスよく取り入れてみてくださいね。









